記録

主に観劇の記録。

ピカイチ!(梅棒)

2017/7/13 18:50
なっがい話を追記しました。三国志ネタはまだです。

【会場】Zeppブルーシアター六本木(六本木駅)

【すごい長い話】
※この記事では全て敬称を略させていただきます。

みなさん、梅棒って知ってますか。
知らない人は多分こんな記事読まないかとも思いますが、
もしかしているかもしれないので説明させてください。

梅棒とは
「ストーリー性の有る演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げる、エンタテインメント集団。
「多くのお客様が感情移入し、共感、感動できるパフォーマンス」を信条に、「劇場型ダンスエンタテインメント」を提供」する団体です。
(公式HP引用:http://www.umebou.com/umebou)

とにかく、死ぬほど面白い団体です。死ぬほど。
そして、多分今一番勢いのある団体だと思ってます。
正にエンタメの最前線を走っているという言葉がぴったりです。
ずっと「いつか最低でも新感線規模にはなる」と言い続けています。

しかし、規模が大きくなるということは、基本的には変化することとイコールだと思ってました。

見たい人が増えればキャパも増える。
キャパが増えれば劇場のサイズが変わる。
そして劇場のサイズが変われば、やはり求められるものは変わってくる。
そういう物だろうと思ってました。

そして私は『GLOVER』を見たときに、それを物凄く感じました。
大規模な舞台装置、人間とロボットの争い・和解という大きなテーマ、美しい自己犠牲。
『風桶』を見たときに感じた「綺麗さ」が更に増強されたような感じ。
梅棒らしい暖かさや優しさ人間臭さバカバカしさももちろん残っていましたが、
それでも何となく「あ、商業に寄ったな」と。
作品としてのクオリティは最高だったと思いますし、号泣しました。
商業演劇が好きな私にとっては嬉しくもあり、
小劇場が好きな私にとっては少し寂しくもあり。
そうだよな、これがこの規模の劇場に求められるスケールだよなって、
そんなことを考えていました。

でもね、今回『ピカイチ!』を見て、
それは私の勘違いだったなって思いました。
必要に迫られて作風を変えたんじゃないんだ、って気付きました。

初見の時はびっくりしました。
まず三国志で先制攻撃をくらったというのは大いにあるのですが、
それにしても「あれ???予想してたのと全然違う?????」というのが正直な感想でした。
語弊があるかもしれませんが、なんというか、全然綺麗じゃない。
おもちゃ箱をひっくり返したように、とっちらかっている。
楽しかったのは楽しかったのですが、
あまりにも衝撃的過ぎて消化しきれなくて。
そして消化し切った頃「あ、この盛り沢山感を私は求めてたんじゃん」と気付いて、
元々は2枚しか持っていなかったチケットを3枚に増やしました。

高さのあるセット、客席降り、分かりやすい衣装のカラーリング。
作風を変えるのではなく、工夫によってキャパに作品を合わせる。
自分がどれだけ浅はかだったかを思い知らされました。
そして梅棒はどれだけ大きくなっても面白いものを見せてくれる。
そう改めて確信した公演でした。

以下、ただの覚書です。

・ぼよよんの音ハメに笑う
豪徳寺の顔芸がやばい
豪徳寺の足首がやばい
豪徳寺こんなに面白くて大丈夫か
・侯介の入試がしょうもなさすぎて可愛いし合格発表のときも可愛い
・惇が入学して野球やめちゃう→カテコで野球再開フラグで泣いた
・タバコ吸ってむせる惇と侯介のかわいさ
・惇と侯介の微妙な振りの違い、良い
・悪ぶっても基本爽やか笑顔の惇、良い
・教室に現れた超ベートーベンに机の上で土下座する惇、良い
・侯介と出雲君の仲直りのとき、超ベートーベンが無理やり握手させたところで100点満点の笑顔で二人と肩を組む惇、良い
・小春の面倒見てあげる鷹橋の姉御が格好よすぎて泣いた
・姉御、後半になるにつれてギャル度が上がっていく
・姉御はミーハーだけどミーハーを貫き通す男気がすごい
・小春ちゃん、見た目のかわいさと攻撃的なダンスのギャップ、良い
・小春ちゃんがかわいい
・惇は小春ちゃんを幸せにしてあげてほしい
・姉御は侯介の面倒を見てあげてほしい
曹魏が横一列に揃って踊るところの格好良さが圧倒的すぎてやばい
・まずいことが起きたときに「ごきげんだぜっ!」って言うと元気になれる

道玄坂の顔芸がやばい
豪徳寺の真似する道玄坂かわいい
・表情がくるくる変わる道玄坂かわいい
・出雲君はパーカー着てるしヘッドホンだしメッシュ入ってるしクール系不良っぽいのに友情に熱いし人目を盗んでピアノを弾くしどこの少女漫画から出てきたんだよ
豪徳寺が座った机の匂いを嗅ぐ出雲君どうした
・決戦で豪徳寺にお握り差し出して受け取ってもらえず落ち込む翼くんは世界で一番かわいい
・翼くんと忠次郎のペアで世界が平和になる
・孔雀丸はこの世に存在する諸葛孔明の二次創作の中で一番好き
・孔雀丸の歩き方がスタスタしててかわいい
・忠次郎「さよなら」か「ありがとう」って口パクしてた?一回しか見えなかったけど号泣
・忠次郎「後悔に襲われるよ」の表情がやばい
・教室にいる忠次郎がかわいい
・超ベートーベンはどう見てもギャグキャラなのにロングコートが似合いすぎるし格好よく見える遠藤さんマジックがすごい
・出雲君と超が学園で起きる事件を解決していく漫画がジャンプで連載されている気がする
・超が親指を立ててピアノの影に消えていくところで「あ~~~~~~~~~(´;ω;`)」って泣いた
・雲子さんのスリッパではたかれたときのリアルなリアクションがすごい
・雲子さんの動きが全体的に幼児みがあってかわいい
・雲子さんは笑うととてもかわいい
・最後個室に消えていくとき手を振り返さざるを得ない
・浅香さんの孫尚香みがやばい
・結局のところ浅香さんがヒーローなんだよ

・孫八君の表情は本当に上手からしか見えないけどとても良い顔してた
・孫八君のユニフォームの長さがおかしい
・孫八君は不器用だけど本当に良い奴なんだよ
・鼻をこするキャラの美周郎
ID野球の申し子なのに色仕掛けに引っ掛かるなどわりとアホな美周郎
蒙古斑先生に尻をパーンッ!って叩かれる美周郎
・黄太の右手の狐は勝手に校歌を歌う
・黄太の意思と関係なく動くからミギーとかなのかもしれない
ムーンウォークする不審者はKENZOさん?
・客席にも「ウルトラソウルッ!」をレクチャーしてくれる黄太は良い子
・野球部にいる先崎君を見ていると呂布に居場所が見つかったようで嬉しくて泣いてしまう
・カジュアルに裏切る先崎君の呂布感が大好きで何かやらかすたびに笑わざるを得ない
・何にしろ先崎君が美しすぎる
・総合的に見て孫呉が一番アホです

蒙古斑先生はずるい
・一色さん、ダンスの人じゃないのにどうなってんだ
・VS忠次郎の蒙古斑先生を見たとき、なぜか頭のなかにHUNTER×HUNTERが浮かんだ
・蝉時雨先生が本当に美しくて好き
・蝉時雨先生と先崎君のリフトどうなってんだ
・戦ってる蒙古斑先生と忠次郎の後ろでロッカーに頭を打ち付けて痛がっている蝉時雨先生に気付いて爆笑
・校長の指揮から感じるいつか見たサルの物真似み
・日々進化していくミニセグウェイ扱いがすごい
・いじめっ子に仕返ししにいく忠次郎のお母さんのズラが取れたのは演出なのかと思ってたら事故だったけど演出なのかと思うぐらいリカバリーが見事だった

・開演前アナウンスの早瀬さんがかわいい
・ナレーション(ザンさん?)の東北訛りがすごい完成度

水月鏡花 -竜馬夢双-(LIPS*S)

6/10(土)ソワレ月組、6/11(日)マチネ月組


【会場】BIG TREE THATER(池袋駅)

【あらすじ】※公式HPより引用
世を動かしたのは、 天の意志か、人の意志か―。
江戸末期。
黒船来航により動乱の時代を迎えた日本で、
その暗雲を切り裂き、新たな時代を作った男がいた。
その男の名は「才谷梅太郎」、またの名を「坂本竜馬」。
幕末の英雄として誰もが知る坂本竜馬を、
LIPS*Sが新しい切り口で描く和風歴史ファンタジー。

                  • -

【個人メモ用あらすじ】
黒船が来航して日本がヤバいと思った才谷梅太郎(坂本竜馬)は幼い頃に見た竜に助けを求める。
竜は日本を守り切った暁にはお前を喰わせろと要求。
梅太郎は、どうしても守りたいものがあるからとそれを受け入れる。
一方、竜にも成し遂げたいことがあった。
千年前に殺され、今は人間の女性に転生しているであろう同胞を探すこと。
かくして竜は人間に転生し、二人の坂本竜馬が誕生したのだった。
あとは大体史実と一緒。


【感想】※意見には個人差があります。
ぶっちゃけ、幕末が苦手でした。
天下取ればいい単純な時代の方が好きでした。
新政府の奴らなんて大嫌いでした。
そんな私を変えてくれたLIPS*S 。
思えば昨年も西洋史・西洋文学アレルギーの私を変えてくれました。
ありがとうございました。
やっぱり吉田さんの演出ではLIPS*Sの公演が一番好きです。
熱い。人間臭い。ケレン味が強い。
竜馬が斬られたときの真っ青な照明は、『Knights』のトリスタンの横一閃並みに「おおおおお!!!」と思いました。
そして梅酒が好きだなの松井さんの付ける殺陣のスピード感。そしてその殺陣に付いてくる殺陣オペの小阪さん。
アンサンブルさん達による乱戦も、新撰組と竜馬の斬り合いも、最高に格好よかったです。


以下、役・キャスト別の感想です。公式HPに載ってる順。敬称略。
花組もチケット取っておけばよかった……


坂本竜馬/中谷智昭
うしおととらで言ったら、とら。
出番も多いし癖も強いし見得も切るのに、自分だけが圧倒的に輝くのではなく、むしろ周囲の方たちのキャラクター性をより一層輝かせるような不思議な役でした。
竜馬と関わる場面では、みんな生き生きして魅力的に見える。
だから、なぜかあまり死んだ気がしません。光を受けた人達がちゃんと生きてるから。
さすが座長。これぞ主演。
今まではどちらかというと周囲から受け取ったものを何倍にもして輝くイメージでしたが、今回の舞台では完全に光源でした。


楢崎龍/根岸愛
麻子と真由子で言ったら、足して二で割って設定に真由子成分、性格に麻子成分を多くした方。
キャスト発表された時点ではアイドルの方がいることは覚えてたんですが、実際観劇する頃には忘れてました。
終演後、お龍さんの芝居全てが自然でよかったなと思ってキャスト表開いてひっくり返りました。
叫ぶ芝居が様になる逸材です。
京都弁がすごく上手く聞こえたので、もしやそっちの方の出身なのかと思ったら、全然毛呂山町出身で再びひっくり返りました。


千葉さな子/八坂沙織
麻子と真由子で言ったら、足して二で割って設定に麻子成分、性格に真由子成分を強くした方。
とにかくかわいい。かわいいとしか言いようがない。かわいい。かわいい~。語彙力を失うかわいさ。
「私のことなんて気にしてる場合?」って。気にしたくなっちゃうよ。
こんな子いてほしい。勝さんの気持ちがよく分かります。
最後、梅太郎からの手紙を受け取ったときの笑顔が最高でした。
もう絶対幸せになってほしい。


沖田総司/坂口和也
ランスロットのときも思ってたんですが、なぜこんな不思議ちゃんオーラが出るんでしょうか。
こんな成人男性他にいるでしょうか。
無理に不思議ちゃんを作り込んで「うわ」って感じになったり、ドラマ性が消えてしまったりしている人をよく見ますが、坂口さんは本当に凄い。
そしてこういう使い方をしている吉田さんも本当に凄い。
ただの変な人じゃなくて、何を考えているのか、何を想っているのかちゃんと伝わる。
ただの殺人鬼じゃない、純粋さとコンプレックスと仲間への強い愛情を併せ持った魅力的な沖田でした。
土曜ソワレの鳩のくだりが、新撰組への愛に溢れてて大好きでした。


才谷梅太郎/佐藤弘樹
うしおととらで言ったら、うしお。
この癖のなさ。真っ直ぐさ。主人公感たるや。
どんどん成長していく姿が眩しい。私もこんな風に生きたい。
そしてダンス。圧倒的に綺麗。こいつ本当にあの梅太郎なのかと疑うぐらい美しい。
見ている人誰もが味方になりたくなるような、そんな存在でした。


中岡慎太郎/松田裕
真面目で常識人で頭のいい優男の中岡さん。
世の中のありとあらゆる職場に一人ずついてほしい。
薩長同盟がダメになりそうなとき真っ先に頭を下げ必死に引き留める場面、本当に格好よかった。
近江屋で光枝ちゃんの肩に触れてドキドキするところが可愛かった。
なのにあそこで死んでしまうのが本当に悲しくて悲しくて。二回目の観劇ではひたすら中岡さんと光枝ちゃんを見てました。
物語に深みを与える存在でした。


勝海舟/井上貴々
Twitterに流れてくる感想を見て「勝さんが面白いってどういうことだよ……」と思っていたんですが、びっくりでした。
こういう役は一歩間違えるとただウザいだけになって舞台をぶち壊しかねないと思うんですが、完璧なバランス感覚でした。
ふざけるところの可愛さとキメるところの格好よさのギャップ。
終盤のシリアスな場面でネタをぶっ込むところとか、本当にバランス感覚が凄かったです。
井上さんの持つ客観性の成せる業だなと思いました。


土方歳三/風間庸平
鬼の副長と呼ばれてはいるけど、基本的には面倒見の良い男前。
バラガキと呼ばれていた頃が想像できる一方で、その冷静さからこれまでに歩んだ道のりを感じられる土方でした。
とにかく仲間が大事で、だからこそ規律を破る奴は許す訳にはいかない人。
沖田に「新撰組やめるか?」と聞く場面は、水月鏡花の土方でなければ絶対に無い場面だと思います。
せっかく掴みかけた居場所が無くなってしまうことを察しながらも、前に進もうとする直向きさが胸に刺さる。
こんな人間臭くて仲間が大好きな人が一人きりで五稜郭で戦うのかと思うと本当に悲しくて、昨日からたまに思い出しては泣いてます。


西郷隆盛/河合国広
日本史で勉強したときあまり好きになれなかった人物その1。
出た瞬間「西郷隆盛くっそイケメンになった」と思いました。
自分の藩の利益を第一に考えるのは、それだけ民が大事だから。弱いものを守るためにはどんな手も使う。
一番人間臭い人かもしれない。
綺麗事だけでは生きていけない、を体現していた人。でもそれを貫き通す強さは並みの人間ではありませんでした。
なのに小ネタが面白すぎてずるい。


坂本乙女/木内海美
『Knights』のときからずっとおかんと思ってました。
非の打ち所の無い立派なお姉さん。
この人が梅太郎を真っ直ぐに思ってくれたから、梅太郎はあんなに真っ直ぐ育ったんだろう。
亀弥太が死んだと知るシーンでも梅太郎を責めず、悲しみに取り乱す紫瀾ちゃんをしっかりと受け止めてあげる強さ。
「選べたらいいのにね」という言葉には、現実を理解し受け止めつつも、本当は自分も梅太郎のためにもっと何かしてあげたいという想いが滲み出ていました。
たすき掛け好きです。


桂小五郎/齋藤雅樹
日本史で勉強したときあまり好きになれなかった人物その2。
今回の舞台でイメージが180度変わりました。
流石に史実では地蔵マスクで腹話術をしたりはしていないと思いますが、桂にもこんな日常があったんだろうなと。
悔しくて悔しくて泣いたこともあったんだろうなと。
亀弥太を見殺しにしたとき、竜馬の「大馬鹿者」という言葉を真っ正面から受け止めるように立ち上がったのが印象的でした。
なのに小ネタが面白すぎてずるい。


坂崎紫蘭/皐月梨早
狂言回しだけど、ただの狂言回しじゃない。
本の作者としての客観性を持ちつつ、当事者としての意識を滲ませなければいけないとても難しい役どころだったと思います。
坂崎紫瀾ではない坂崎紫蘭、どうやって作り上げたのかとても気になります。
なぜ自分は戦えないのかと泣いていた幼い紫蘭ちゃんが、自分の武器を見つけ、沢山の物事を見聞きし、経験し、成長した姿の凛々しいこと。
最後の切実な問いかけに対しては、頑張りますとしか答えられないです。頑張ります。


望月亀弥太/鳥谷部城
『Knights』のときも思いましたが、死ぬのが本当に上手い。
美味しい役を何倍にも美味しく調理する力があります。持ってます。
二回目の観劇のときは出てきただけで泣きました。
一つ一つの動きが全力で、一体どれだけ考えてどれだけ作り込んだらこうなるんだろうと。
亀弥太、なんというか、出会えてよかったなと思える役でした。
沢山の志士達に人に惜しまれたのも納得。
好感度ランキング作ったら一位になりそう。


楢崎光枝/波崎彩音
中岡さんが死んでしまった場面が物凄くて。本当に物凄くて。
サイレントで演技しているのに全て聞こえてくるようでした。
必死に呼び掛ける姿、すがり付いて泣く姿、今思い出しても胸が苦しいです。
そして大政奉還が成功したと知った瞬間のあの表情。
愛する人が心から望んでいたことが成し遂げられたのに、それを伝えることができない悲しさが溢れていて、私も号泣でした。
中岡さんが生き返って二人で平和な一時を過ごすだけの番外編とかありませんか。そうですか。


佐々木只三郎/真下祐一
前回拝見した『Knights』に引き続き、ハングリー精神溢れる役でした。
声がめちゃくちゃ良い。声が良くないと、ここまでの威圧感は出ない。適役です。
一番幕府を守りたいと考えていたのは間違いなくこの人。志とか夢とかじゃなくて、「絶対負けない」という意地が見えました。東北人の頑固さが出てた。
今回は殺陣が少なかったのがちょっと残念。もっと見たかったです。


月照/矢花イサハル
史実と全く違う新しい月照。180度違うと言ってもいいくらい。
そして、この舞台の中で唯一しがらみに囚われている人。
志を持った西南雄藩とも、夢を持った新撰組とも、意地を持った佐々木とも違う。
自分の意思と関係なく竜を殺して先祖代々の恨みを晴らすためだけに生きてきた、この舞台のアンチテーゼ。
ずっと奴隷扱いされてきた原因が全部先祖の自作自演だと知ったら、そりゃああなっちゃうよ。受け入れられないよ。
「なぜお前は持っているんだ」という台詞、とても小さい声だったのに耳に残りました。
彼がちゃんと自分の足で歩けますように。


アンサンブルの皆さん
場転のスピード感、台詞の熱量、素晴らしかったです。
船上のシーンで後ろで踊ってるのが可愛くて思わず笑顔になってしまいました。
殺陣も本当によかった。
女性の殺陣ってパタパタして気になってしまう事が多いんですが、
紅一点の佐内瑠奈がしっかり地に足着いた殺陣をしていてよかったです。
アンサンブルって舞台に説得力を持たせるために本当に大切な存在で、今回のアンサンブルさん達はしっかりとその役割を果たしていたと思います。

【2017/5/9】イクスピアリ・パフォーマーズ・ステージ

 ※敬称略

 

①ボンバングー(@bonbangoo

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ボールの個数を増やしていくのに合わせて曲も変えていくスタイルが面白いです。

 

②桔梗ブラザーズ(兄:@atsushikikyo、弟:@takashikikyo

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喋り担当のお兄さん。

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技担当の弟さん。

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やっと見られました。二人だとこういう幅が出るのか!という驚き。

 

昨年のヨコハマ大道芸のスペシャルパフォーマンスを逃したのが本当に悔しくなる一日でした。

高円寺びっくり大道芸2017 -喧噪-

とりあえず写真を。

※敬称略

 

①せせらぎ(@sheepstilts

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不思議オーラ醸し出してて好きです。かわいい。足がとても早い。

 

②ひこひこ(@hico2

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ギリギリなネタなのに最後はドラマチック。狭いポイントだと動きのダイナミックさが引き立って好きです。お子さんの扱いが物凄く上手い。

 

サンキュー手塚サンキュー手塚 Website

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これはメルシー手塚さん。なぜフランス語発音ではなく英語発音なのか。

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花束マン。失敗しちゃったり悲しいことがあったりした人に花束をくれます。まさか大道芸で泣くとは思いませんでした。

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初めて拝見したのですがツボでした。ネタの発想も表現力もすごい。「役者さん」という感じでした。

 

④ストレート松浦(ストレート松浦|一般社団法人 落語協会

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綺麗なポイ。

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前説でご自身が「ジャグリングマニア」とおっしゃっていた意味がパフォーマンスを見て分かりました。シガーボックス以外でやるシガーボックスが凄かったです。ゆるめのトークも面白かった。

 

⑤チクリーノ(トップページ | チクリーノ

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四本足。モーツァルトの『アレルヤ』に合わせて動くのが不気味でコミカル。 

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お客さんにウインクをかますマスター。

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テーブルクロス引かれる。

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表情筋。お洒落かつぶっ飛んでいて、座・高円寺の雰囲気にとても合ってました。鳩がかわいかったです。

 

ASIA GOLD PRO WRESTLING

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挑戦者のハンマーナギ。

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写真を撮らせてくれるチャンピオンのマスクドフェニックス。

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チャンピオンの入場。

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足のポジションが綺麗。

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 場外でも。

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はやにえです。

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チャンピオンの勝利。

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路上で人形とタッグを組んでプロレスをやるという発想がすごい。笑いすぎて死ぬかと思いました。スラップスティックコメディの域を超えている感じがします。作り込みもすごかった。愛を感じました。

出演:ココナッツ山本(@ypjapan)、サクノキ(@saku_noki)、おろしぽんづ(@oroshi_ponz)

 

こんなに一日中笑ってることもなかなか無いと思います。

みなさん、ありがとうございました。

マジックショーからの脱出(SCRAP)

2017.1.22

マジシャンの晴吉(@hal_kichi808)さんからのご紹介で初めて行ってきました。
リアル脱出ゲーム。

もうすっかり新しいエンタメの形として定着した感がありますが、
受動的に楽しめるタイプのエンタメの方が楽でいいなとか、
いきなり知らない人と協力して謎解きなんて無理ゲーだろとか、
色々と言い訳をしてずっと二の足を踏んでいたのですが、
本当に行ってよかった。
これは凄い。流行るわけだ。

「何も考えず必死にゴールに向かって走る」って、
こんなに楽しかったんだ。
と思いました。

そういえば、学生時代は常にそんな感じでした。
卒業も引退もすぐ目の前にあったから、
常に狂ったように走ることができた。

でも社会人になるとそうもいかない。
もちろん終わりはあるけれど、あまりにも先すぎるし、
そもそも自分で終わりの形を考えるところから始めないといけない。
それは楽しいことではあるんだけれども、
学生の頃のように熱狂している場合ではない。

大袈裟と思われるかもしれませんが、
私はゲーム中この学生時代の感覚を思い出しました。
そして多分そういう人が多いからこそ、
20代~30代にリアル脱出ゲームが浸透したのかなとも思いました。

これをビジネスにしたSCRAPさん、凄い。
凄いよ。
そしてこの新しいエンタメに出会わせてくれて、
素晴らしいマジックを見せてくれた晴吉さん、
ありがとうございたした。
マジックも凄かったし、Yシャツの裏地が本当にお洒落でした。

どうしたらこのエンタメに勝てるのか、
持ち帰ることができる部分が無いか、
リフレッシュした頭でゆっくり考えたいです。

2016年まとめ

※劇場で見たもの

 

2017/1/1 0:32

タッチタイピングができないレベルになってきたので元気になったらまた書きます。

2017/1/4 20:53

元気になったので一部修正しました。

 

1.OMG(梅棒)

ダンスのみでストーリーを綴る梅棒の第5回目公演の一つ目。

ダンスのみっていうと「お洒落な感じなのかな?」と思ってしまいますが笑って泣けるエンタメ爆弾です。

普段演劇とかミュージカルとかしか見ない人にもおすすめだし、逆にダンスしか見ない人にも良いのでは。

詳しくは個別で記事を書いたので、そちらで。

とにかく最高に楽しかった。観劇初めがこれで本当に良かった。

 

2.Love Bags(地球ゴージャス)

登場人物(虫)が多い上に一匹ずつ衣装が違うから絵面の豪華さがえげつないです。格好いい。

OPのトップオブザベストの振り付け、好きだなぁ。踊りたくなります。

前半は虫版CATSですが、後半からどんどん物語の核心が見えてきます。落とすなぁ。やっぱりあの日の事はいつまでも創作に大きい影響を与え続けるんだろうなと。

櫻子さんが可愛いかった。でも羽虫のくだりでの涙を返して欲しい。そして城田さんがここまで面白いとは知らなかった。

殺陣はもう少しスピード感がほしかったかもしれない。反戦メッセージは直接言うんじゃなくて、滲み出すような形にしてほしかった。

 

3.風桶(梅棒)

ダンスのみでストーリーを綴る梅棒の第5回目公演の二つ目。

初の時代劇ということで、どんな感じかと思ったけど、いつもの梅棒の中に新鮮さがあって凄くよかったです。

群像劇っていいなぁ。皆が少しずつ変化していく様子が愛おしかった。一人一人のドラマが動きと表情からがっつり伝わってきて、もっと色んな席から見たかったなと思います。前方上下センター、後方上下センターで合計6回ぐらい見ておくべきだった。

劇場を出たときに「明日も頑張ろう」って思えるような素敵な演目でした。走り出す力が欲しいときはバカ者よ大志を抱け、踏ん張らないといけない時はアンビリーバーズ聞いてます。

 

4.空転劇場Vol.5「空間の共有」

オムニバス形式でパフォーマンスをするイベントです。色んな演目見られて面白かったです。現代舞踊とか、なかなか見に行く切っ掛けがない。コントーションが物凄かった。格好よかった。あれは自然と歓声が出てしまう。

コルセ、京太郎さんの肉離れは残念だったのですが、元子役と声優の力が垣間見えてお得な気分でした。

 

5.MIKA@NHKホール

ピアノから飛び出た紙テープがバトンにひっかかり焼ける焼けると心配していたんですが、途中でLEDだということに気付きました。

セットリストがよかったなぁ。

MIKAが格好いいのはもちろんなんですが、バンドさん達も多才で凄かった。照明がめちゃくちゃ綺麗でした。

 

6. パフォーマーインザダークvol.9

どうしてもひこひこさんのアニーが見たくて仕事帰りにくっそ走りました。もう前説から面白かったしヒッティングマーチで死にました。お客さんを世界観に巻き込むのが本当に上手い。
あと、加納さん、すごい。すごい人に出会ってしまったと思いました。あのネタ、外ではやってくれないんだろうか。スケジュールを調べようとしたら公式HPが全く更新されてなくて泣きそうになりましたが、高円寺で再会できました。喋ってみたらとても優しいお姉さんでした。

 

7.オペラクラブマクベス(こんにゃく座)

久しぶりのこんにゃく座。

音楽がいいのはもちろんなんですが、戯曲もいい。

マクベスって誰にも感情移入できず不完全燃焼で終わる場合が多いんですが、これは違いました。入れ子構造が効いてて、気付いたらなんとかあのおじさんを勝たせてやりたいと思っている自分がいました。

マルカム役の島田さんが面白すぎて速攻TwitterをフォローしたらTwitterも面白くてすごいと思いました。あとブログも面白くてすごいと思いました。

 

8.不思議の国のアリス(サムライ・ロック・オーケストラ)

これも個別で記事書きました。

サーカスとか長時間になると飽きてしまう質なのに全く飽きなかったし、むしろあと2時間ぐらいやってほしかった。

ハイレベルな大人が、子どものために全力で作り上げるパフォーマンスって最高に面白い。

 

9.乱鶯(劇団☆新感線)

個別で記事書きました。今までの新感線の中で一番好きです。とても王道のお芝居。

勝之助みたいになりたい。

 

10.TARO~Shall We TARO?~

2.5次元寄りのものを初めて見たんですが、なんか知ってる役者さんがやたらといっぱいいて面白かったです。

楢木さんとIYO-Pさんの老夫婦かわいかったです。体張るなぁ。

そして今人さんの猿があまりにも猿で凄かった。あれは完全に猿。

岡崎さんのダンスが流石のダイナミックさで小屋に収まってない感じに笑ってしまいそうでした。

 

11.最高はひとつじゃない2016 SAKURA

ラップでミュージカルってどうなんだろうと思ったんですが、めちゃくちゃ格好いいし、泥臭いし、よかったです。

一部耳がついていかず悔しい思いをしたので、脚本買って帰りました。日本史専攻でよかったなと心から思いました。

本業が役者じゃない人がやるからこそのふんわりした空気を、周囲の役者さんたちががっちり固めてる感じ。

もうちょっと早めに一回見て、リピートすればよかった。

ヨシノ君に感情移入してボロボロ泣いた。まだ舞台見たこと無い高校生とかに見せたい。

野田さん格好よかったです。

 

12.私を楽屋に連れていって(劇団S.W.A.T!)

ナツ子さんがすごい面白かったというので渋谷駅をダッシュで駆け抜けて行ってきました。乗り替え、遠すぎる。

ある劇団の公演で主演女優が逃亡し、急遽引退した仲間を実家から呼び戻す話。

口立てで作ってるだけあって、なんだかその役者さんの口からその台詞が出るのがとても自然な感じがしました。

舞台セットが面白かった。

舞監さんと演助さんが、こういう人いる・オブ・ザ・いるでした。

マリカほんと好き。

 

13.さよならブルマー(あサルとピストル)

笑った。死ぬほど笑った。

下ネタに一切耐性が無い人には勧められないけど、逆に言うとそれ以外全ての人にお勧めしたい。

多分、舞台とか好きじゃない人もこれなら見られるんじゃないだろうか。

ブルマーをテーマにした短編を何本かやるんですが、何にしろ三浦さんの芸風が広すぎて、全く飽きが来ません。最初から最後まで大興奮。

前半と後半でネタが入れ替わっていたようで、私の見ていない前半につかさんっぽいネタがあったようです。見たかった。死ぬほど見たかった。

 

14.エクウス(劇団四季)

馬が大好きだった少年が、6頭の馬の目を刺してしまった理由を探っていくサスペンス風味のストーリー。

ステージシートでよかった。傍聴席にも見えるけど、あれは完全にボクシングリングを囲む客席でした。アラン少年と精神科医ダイサートのぶつかり合いがあまりにも激しく、見ていてつらくなり、「もういいよ!!!」ってタオル投げたくなる。

アランが不意に見せる穏やかな表情に安心してしまう自分もまたアランを正常に戻そうとする残酷な大人なのだと思って涙が出ました。

横井さん、本当に凄かった。

劇団四季、ストレートプレイもまだまだ行ける。

 

15.Music Theater「Express」

まず元ネタのミュージックビデオに出会えたことに感謝。号泣しました。

舞台でもその後を描くのかと思ったら、ストレートに銀河鉄道の夜でした。

聡明なだけでなく、明るく元気なカンパネルラ像がとても新鮮に感じました。

「殴ってもいいかな」可愛かった。等身大のカンパネルラでした。うん。

本当にストレートな銀河鉄道の夜でした。綺麗だった。

しかし私の好みとしては、もうちょっと遊びがあった方がよかったかも。ストーリーが二つ同時に展開するので、どうしても余白が減ってしまう。

しかしあの生演奏とコーラスで大好きな原作の舞台を見られたのは幸せでした。

ラストシーン、よかったなぁ。

 

16.BLUE DESTINY ~act ZERO~

なんでこの状況になってるのか気になる事が多すぎて見ている間気になる事がどんどん積み重なって前作見なきゃと思ったけどよく考えたら前作は未来の話でした。これの過去の話もちゃんと来るんですよね!?

衣装がいいです。軍服最高。

あのスペースであの早さの殺陣はやばいと思いました。

あと藤波さんがなんかエロくてきんととのチケットを取りました。

 

17.ガンバの大冒険(劇団四季)

児童文学とは思えないほどハードボイルドな児童文学、冒険者たちが原作。

とにかくバタバタ死ぬ。そして死んでも感傷に浸らないというイメージがありましたが、舞台にするとやっぱり見えなかったものが見えてきました。

間とか表情とか、大事。

人(ネズミ)のために怒ることができる人(ネズミ)は格好いいなぁ。

分部さんと小林さん両方見ましたが、分部さんの方が優しく(ファミミュっぽく)て、小林さんの方が熱い(原作っぽい)気がしました。オイボレとボンヤリが死んだ後の「みんな聞いてくれ」台詞一つでも全然違う。両チーム見てよかった。柏谷さんが戻ってきてくれたのも嬉しかったです。

 

18.マンマ・ミーア!(劇団四季)

今年のマンマは何だか重い。非常に重い。

ABBAの曲メインでストーリーはオマケ(でもスリッピングスルーマイフィンガーで泣く)というのがマンマに対する印象だったんですが、今回は女性の葛藤の物語がよく見える。なんといっても、光川さんのドナが重い。そこにくそ真面目で少し臆病な田邊さんのサムが追い討ちをかける。見ていてこんなに潰されそうになるマンマは初めてでした。

ハッピーエンドが引き立ったなぁアワーラストサマーとダズユアマザーノウが無かったら途中で潰れて死んでたと思います。

高倉さんのターニャがやたらとチャーミングで普通に結婚してほしいと思いました。

 

19.雑種 花月夜(あやめ十八番)

島田さんがご出演されると言うことで見に行ったのですが、なんでもっと早くこの劇団と出会わなかったのだろうと後悔しました。本当に悔しい。面白すぎました。

まず出だしの楽隊からしてめちゃくちゃ格好いい。

そしてちゃんとミュージカルでした。新しい形のミュージカル。胸を張って、これが日本発のミュージカルです、と言えるようなミュージカル。

ミュー研の時間軸から始まるから歌が入ってきても違和感がないし、吉田さんの音楽がとても日常にマッチしているのでお団子屋さんの時間軸でも突然歌い出した感がない。役者さんたちの力量によるものも大きいと思います。発声が自然。

私、いくら上手くても「歌うぞ、歌うぞ」という感じで歌い出すミュージカル役者さんがあまり好きではなくて、その点この舞台の役者さんたちの歌はとても聞きやすかったし、楽しい気持ちになりました。

ストーリー自体は普通の日常の話なのに、ミュー研の劇中劇があったり、姉妹達のやり取りが元気でコミカルだったり、色んな人のドラマが入り組んでいたり、ずっと高いテンションを保ったまま見ることができたし、カタルシスもしっかりとありました。爆笑だったし、号泣でした。

堀越さん、天才だと思いました。12月の公演も楽しみです。

 

20.夏に死す(劇団桟敷童子)

病院から逃げ出して行方不明になった認知症の父が見つかり、東京から帰ってくる長男(演劇人)というあらすじが、もう既にぐっさり来ます。

重い。とにかく重かった。一人っ子演劇人には重いことしかありませんでした。見ている間ずっと息が詰まって、勝手なことを言う何も知らない長男に腹が立ちました。他のお客さんが笑っていることにイライラするほど重なってしまった。

普通の鑑賞態度ではなかったと思います。ろくな感想が書けません。

長女の必死さが辛かった。長女を救おうとする次女が辛かった。だからこそ養蜂所の人達のおおらかさが心に沁みました。

「ずっとは無理」これは本当だと思います。ずっと一人が背負うのは無理。私はどうするんだろう。

チカちゃん、好きだなぁ。

 

21.天使は瞳を閉じて(虚構の劇団)

鴻上さんの書いた挨拶文を読んで、色んな演出家さん達のことを思い出しました。

人と真剣に向き合っている人は、それだけ傷付く。でもそれだけ魅力的な作品を作ると思います。

見ていて本当に鴻上さんの感覚は若いなと思ったというか、まっすぐさを一切失っていないと思ったというか、とにかく私が持っていない痛々しいほどキラキラしたものを持っていると思いました。

しかし、見ていてきつかった。

現実がどんどんこの戯曲に近づいてきている中で、これから私達はどうやって生きていくのだろうと考えました。

 

22.Knights アーサー王と悲哀の花嫁(LIPS*S)

面白かった。というか、めちゃくちゃ好きなジャンルの舞台でした。もっと早く見ておけばよかった。

Expressでは気になってしまったスピーディーすぎる場面転換がとても生きてて、今後もこういう題材で吉田さん演出の作品を沢山見たいなと思いました。

ファンが多い、というか伝説化してる原作物ってアレンジするのがとても難しいと思います。マンネリならまだいいけど、突飛なことをするとファンが何を言い出すか分からない。

でも、今回の舞台を見て、吉田さんは本当にこの物語を愛して、全ての登場人物を愛して作品を書いたのだなと、そう感じました。

去年初めてリンカネを見たときと同じ感覚。

古典の登場人物達はどうしても自分と遠いものに感じてしまう。しかしKnightsでは彼らが目の前で必死に生きる姿にとても共感できたし、彼らを応援することを通して自分も元気を貰いました。

そして戯曲に命を与える役者さん達の熱量もよかった。芝居自体からはもちろんですが、Realとillusionの役作りの違いからも、本当に必死に考えながらこの作品に取り組んだのだろうということが伝わってきました。

殺陣の構成、衣装、音響、照明、全部良かったです。

ムービングがもっと速く動く奴だったら更にプランに近づいてたのかな。

次回のKnightsもめちゃくちゃ楽しみです。

 

23.きんとと(クロジ)

舞台セットが半端ない。幕が開いた瞬間の衝撃たるや。目の前に本物の娼館がありました。

娼館という特殊な空間の中の張りつめた人間関係が恐ろしかったです。

現代の問題と色々照らし合わせて考え込んでしまいました。

男娼の萩泉が普通に男らしいイケメンなのに違和感があったのですが、この作品の意味を通すためにはそうである必要があったんだろうなと思いました。

彼はどうやって「外に行くことができる」「外でも生きていける」と思うようになったのか気になりました。誰が彼にそれを教えたんだろう。どんな0幕があったんだろう。複数の登場人物について描かれてはいますが、観客から見える「中身」の部分はかなり限られており、想像力を使う舞台でした。
流してしまうと表層的にしか捉えることができず、疑問が残ってしまった。

 

24.イン・ザ・ハイツ

まず、韓国語、難しい。

しかしそれを補って余りある面白さでした。

今話題のミランダ作のミュージカル。ラテン音楽最高。

ラティーノ版RENTと呼ばれているようですが、RENTよりも日本人にとって身近なテーマで共感しやすいかなと思いました。RENTほど格好よくない、もっと泥臭くて矮小な私たちの日常と、そんな日常への愛。それがこのミュージカルでは描かれていたと思います。

Amazonで即CDをポチるぐらい面白かったです。

言葉がしっかり分かる状態で見てみたい。日本人キャスト版、いつか再演してほしい。

 

25.グスコーブドリの伝記(オペラシアターこんにゃく座)

正直、原作を読んだときはあまりピンと来ませんでした。どこが盛り上がるポントなのか分からず、ただただ陰鬱な気分になった記憶しかありませんでした。

しかし、これは面白かった。こんなに面白い本だとは思わなかった。

話の流れ自体は全く変わらないし、オペラなので台詞で補足があるわけでもないのですが、登場人物の心情が染みわたってきて、正に伝記物を読むようにドキドキしながら見ることができました。

独特なオノマトペを上手く使った舞台転換も面白かった。

グスコーブドリ役の佐藤さんの纏う清廉さがとにかく物凄かった。どうやったらあんなオーラが出るのか。

再演があったら絶対に見たいです。

 

26.ウォンチューッ(おなごん!)

浅草パフォーマンスプレイスの劇場企画。

風桶に出演されていた正安寺さんのプロデュースということで、期待して見に行ってきました。

勝手に台詞無しのダンス劇だと思っていたのですが、ミュージカル系でした。台詞がっつりありました。

それはそれは泣きました。

一生懸命商法じゃなくて本気で一生懸命頑張っているのがパフォーマンスから伝わってきたし、その一生懸命さと人から見ると笑い話だけど当人達にとったら必死みたいなストーリーが相まってとても良かったです。

次も見に行きたい。

 

27.オシャレ紳士のカーニバル・ナイト(おしゃれ紳士)

ジャンルとしては何になるんだろう。梅棒がダンスで演劇をする団体なら、こちらはダンスでコントをする集団だろうか。
とにかくネタを繰り出すテンポがおかしい。間というものが存在しません。一曲終わったら次の瞬間別の曲が始まっている。つまり笑っている間に次のネタが始まります。死ぬかと思った。
シュールな笑いと勢いの笑いが好きな方にお勧めしたい。

 

28.キンキーブーツ

何も文句の付けどころがありませんでした。

映画版からして好きでしたが、よりショーの要素が引き立てられていて、その分重さは減っていたけれどミュージカルとしては最高のバランスだったと思います。

曲も最高、衣装も最高、脚本も最高。

スタオベが全く不自然じゃなくて、立たずにはいられませんでした。

来年も来日してほしい。

 

29.□.kakoi-no-soto(コズエヲプロデュース。)

神様と呼ばれた少女のお話。

光と影の使い方、現実か幻か分からない世界観が面白かったです。

こう書くとオシャレ系かな?と思われるかもしれませんが、泥臭かった。とても泥臭くて熱かった。

コズエさんの、儚げなのに力強い芝居が観ていて気持ちいいです。

厳しいけれど優しいお話でした。

 

30.GLOVER(梅棒)

年明けの2作品から小屋のキャパが2倍以上になった本作。

どうなるのかと思いましたが、グローブ座にとても合うスケール感。

今回の客演陣もとても魅力的でした。ミウラ・イオタとディアブロガヤルドのコンビが大好きでした。

脚本的にも演出的にもずるい要素が満載で。「そりゃ面白いよ!」と。

お客さんが舞台上に上げられることはあっても、そのまま訳も分からぬままサスを当てられ、武器を持たされたことがあったでしょうか。掴みが完璧すぎます。

少年とロボットの友情、弱いです。アイアンジャイアントを思い出しました。rayは完全に彼ら二人のための曲だった。

Beautifulでハート形の花弁が降ってくる演出でも号泣でした。

いつか新感線ぐらいのスケールのユニットには絶対なるだろうなと、改めて感じました。

 

31.笑う吸血鬼(月蝕歌劇団)

友人の中村ナツ子さんが出ているかつ気になっている劇団だったので見に行きました。

こういったジャンルは初挑戦だったのですが、ウテナとか好きなのでなじみやすかったです。

テンポがよく、外連味もあり、女優さん達はみんな美人で、語弊がありますが楽しい時間を過ごすことができました。

 

32.海を想う(劇団水中ランナー)

THE 演劇。THE 王道。冒頭の演出で既に泣きそうでした。

描かれる家族の姿がリアルで、でも優しくて、その現実と虚構性の混ざったところから救いを感じることができました。

役者さん達も皆さんとてもよかった。

次の公演も楽しみです。

 

33.ノートルダムの鐘(劇団四季)

久しぶりに劇団四季の本気を見た気がしました。

演出、脚本、音楽が完璧なのはディズニーの力ですが、それを演じ切る役者陣もすごい。

ドパリで足りないと感じていたカタルシスをディズニーアニメ版から補うことで、正に「人間ドラマ」を描いた作品になっていました。

ミュージカルというより、ストレートプレイのような重厚感のある作品。

また見たい。

 

34.RENT

ずっと待ってました。

オリジナルキャストとはだいぶ印象が変わりましたが、レントヘッドの皆さんと一緒にあの空間にいられたことが幸せでした。 

No Day But Todayがもともと一番好きだったのですが、今回生で聞いてSeasons of Loveの良さが分かりました。

いつかエンジェルのような人間になりたい。

 

35.霓裳羽衣(あやめ十八番)

インド神話×贋作女形×大奥×生演奏(楽隊も役者)という盛沢山すぎる作品。芝居ができる楽隊、素晴らしい。

まさに神話を見ているような感覚でした。
最初は控えめで初々しく可愛かったサントーマが復讐に目覚めて変貌するのがすごいよかったと思います(語彙力)。
ストーリー自体は重く終わりの見えない悲劇ですが、重さよりもエネルギー量に圧倒されました。まさに力技。これは男性じゃないとできない芝居です。

衣装と音楽がめちゃくちゃ格好良かったです。

 

36.突風!道玄坂歌合戦(劇団プレステージ×ヨーロッパ企画)

劇団プレステージがどういった団体なのかというのを調べずに行ってしまい、劇場についた瞬間自分の場違い感に震えました。
でも舞台が始まったら別に場違いじゃなかったなと思えました。
言葉のチョイスがすごい。すごい耳に残る。そして歌になるとより残る。
ミュージカルポリスとアンサンブルポリスは本当に無理でした。
OPナンバーの劇が始まるよ♪の歌の中で「たまに始まる前から役者が舞台上にいる」みたいな歌詞があり、それにピンときている人ときていない人が混在する客席の空気、最高でした。
突然始まるピザが焼かれる様子を表すコンテンポラリーダンスとその解説に困惑する客席の空気、最高でした。
でも力技だけじゃない。ちゃんと伏線が生きている。気付いたらウエストサイドストーリーになってる。
ヨーロッパ企画さんの舞台って、支離滅裂なことをやっているのに細部がちゃんとしているからそのギャップが面白くて、今回もそれを存分に味わうことができました。

 

37.モグラ…月夜跡隠し伝…(劇団桟敷童子)

今まで基本的に昭和系の作品しか見たことがなかったので、夏に死すに続き私にとっての桟敷童子新境地でした。

和風ファンタジーな衣装デザインがツボでした。特に月葉ちゃんの頭巾。

親しみが湧いたところで登場人物が容赦なく死んでいくのがつらい。

揺れる舞台もすごかった。しかもその上で立ち回りをするとは。

アフタートークで東さんのお話を色々聞くことができたのが嬉しかったです。
台詞が五七調だとか、民間伝承や昔の映画から影響を受けているとか。
だから聞いていて気持ちいい台詞なのか。つかさんっぽいなと思ったのもそれなのか。

 

今年は37本見ました。どこからこんなに時間を捻出したのか、自分でも分かりません。

2017年も沢山面白い芝居に出会いたい。

 

 

不思議の国のアリス(サムライ・ロック・オーケストラ)

3/5(土)19:00@天王洲 銀河劇場

 

※意見には個人差があります

 

初SRO。衝撃でした。なんでもっと早く存在に気付かなかったんだ。
てか、なんでマッスルミュージカル時代に見ておかなかったんだ。
いわゆる舞台装置はほぼない。台詞もない。
イデアと出演者の技術だけでここまで満足度の高いものが出来上がるとは。
元々ブックミュージカルが好きな人なので、ぶっちゃけ超絶技巧だけ長時間見てると飽きてしまう事が多いんだけど、SROは構成がめちゃくちゃ上手いから全然飽きない。
最後まで「すごい!格好いい!」という気持ちが持続する。
そして、これでもかと言うほど格好いいパフォーマンスが連発された後のダレ場はめちゃくちゃ楽しい。
一流の人たちが本気で作った「ファミリー向け」の舞台って、やっぱりいいなぁと思いました。